シングルマザーを応援

【2025年版】児童扶養手当の申請方法、必要書類、よくある質問や体験談をお届けします!

 児童扶養手当、いわゆる「母子手当」はシングルマザー(ファザー)がひとり親になったら受け取ることができる、公的支援制度の1つです。

 私は離婚届けを提出してあと、その足で案内されるがまま何故か前夫といっしょに児童扶養手当の手続きをした記憶があります。もうボロボロ(;´Д`A “`思いがけないところでダメージを食らうことも想定して、できる準備は今のうちにしておきましょう。

このブログでは、あなたが少しでも楽に、そして心から安心して日々を過ごせることを願って情報をお届けしています!

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少しずつ、不安をへらしてこう!

児童扶養手当とは?

 児童扶養手当は、お父さんやお母さんが離婚して一緒に暮らせなくなった子どものために、その子どもを育てているお母さんやお父さん、または代わりに育てている人に支払われるお金のことです。

 この手当は子どもが元気に成長できるようにサポートするためのお金です。児童扶養手当は、子どもが18歳になる年の3月まで続けて支払われます。収入が多いと手当の金額が少なくなったり、もらえないこともありますが、外国の方も対象になります。

所得制限について書類を見ながら解説します

以下、2024年11月以降の所得制限限度額の表を見ながら説明します。

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「所得」と「収入」の違いに注意して読み進めてね。

実際に2024年10月の児童扶養手当の更新月に送付された文書で、法改正後の情報が反映されたものです。

【これから受給申請をする方】の場合 ⇒ 黄色いマーカー部分

児童扶養手当額は、申請する本人の下記の状況から算出されます。

  • 前年度の扶養状況
  • 前年度の所得額

つまり離婚したばかりの方の多くは、子どもは前夫の扶養に入っていることが多いので「申請時点での扶養人数はゼロ」という読みかたになります。

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1回目の更新以降は、扶養人数=お子さんの数になるよ!

そして「請求者本人」=窓口に来た申請者の所得額に応じて手当額が決定されます。

  • 69万円以下であれば全部支給
  • 69万円以上~208万円以下であれば、収入に応じて一部支給
  • 208万円以上になると支給されません。

ここで注意したいのは、算定に使う「所得額」=給与所得ではなく、下記の算定式の結果に基づいた金額であることです。

所得額=年間収入金額-必要経費-給与/年金所得控除-前年の養育費-社会保険料一律8万円-諸控除

障害者控除270,000円
特別障害者控除400,000円
勤労学生控除270,000円
寡婦(夫)控除270,000円
特別寡婦控除350,000円
配偶者特別控除地方税法で控除された相当額
雑損控除地方税法で控除された相当額
医療費控除地方税法で控除された相当額
小規模企業共済等掛け金控除地方税法で控除された相当額
※諸控除一覧表

実際に支給される手当額の目安はこちら

月額全部支給一部支給
1人目の月額45,500円45,490円~10,740円
2人目以降の加算額10,750円10,740円~5,380円
※児童扶養手当額の目安

以下、こども家庭庁より引用しています。

「収入ベース」=実際に得ている給与所得+養育費などを合わせてた年収のこと。

「所得ベース」=先ほど紹介した算定式にもとづく所得のこと。

「令和6年11月分から」とありますので、実際は11月分と12月分がまとめて1月に支給されるということです。

【母親と子ども1人の2人世帯(扶養する人数1人)を、収入ベースで見た場合。】

  • 【年間収入】1,900,000円以下 ⇒ 全部支給
  • 【年間収入】1,900,000円以上~3,850,000円以下 ⇒ 一部支給
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シュミレーションサイトを活用するのも良いし、私は申請時に窓口でこそっと聞いたらだいたいの金額を教えてもらえたよ!

申請手続きについて

1.申請場所

各都道府県、市町村によって窓口の名前や場所がことなります。

正確には「都道府県・市・福祉事務所設置町村」となっていますが、お住まいの市区町村役場の代表番号を調べてオペレーターに繋いでもらうと良いでしょう。

2.必要書類

  1. 申請書:窓口にて配布
  2. マイナンバーカード:2024年3月以降、戸籍謄本に代わって使用できるようになりました。
  3. 収入を証明する書類:給与証明や課税証明書など
  4. 振込先口座情報:申請者名義のもの
  5. その他、世帯の生活状況によって提出が必要な書類

 世帯の状況によって必要書類がことなります。事前に電話で確認するか、窓口で仮申込みをしてあとに必要な書類を聞いて、後日揃えて提出してもよいでしょう。

注意点が一つあります。児童扶養手当の申請は代理人による申請不可でなので、必ず請求者本人が窓口で申請する必要があります。

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私は①~④に加えて母子の健康保険証、年金手帳、現在の賃貸借契約書、家賃・ガス・電気・水道すべての領収書(※仮申込み日以降1か月間利用していたことがわかるもの)の提出を求められ、領収書以外の書類がそろって初めて申請が受理されました!

3.申請手続きの流れ

  1. 窓口に相談:役所の担当窓口で、相談をして申請手続きについて説明を受けます。
  2. 書類の準備:必要書類を揃えて提出の準備をします。
  3. 申請書類の提出:窓口に書類を持参し、手続きを行います。
  4. 審査・認定:市区町村が審査を行い、受給資格があるかを確認します。
  5. 認定通知:審査が終わり、認定されると手当が支給されることが通知されます。

4.支給開始

 支給決定通知書とともに「児童扶養手当証書」が届くので、大切に保管してください。

 手当は、申請した日(所定の書類をすべて提出した日)の翌月分から手当が支給されます。申請が遅れると、受給開始が遅くなるため、できるだけ早めに手続きすることをお勧めします。

 口コミを見ていると、役所の繁忙期や申請者状況により差がある場合があるようで、申請から支給開始までに最大で3か月かかった事例も見つかりました。いつ頃支給されるの気になる方は、申請時に窓口で「支給開始月の目安」も合わせて聞いておくと良いでしょう。

5.支給月、支給日

対象月11・12月分1・2月分3・4月分5・6月分7・8月分9・10月分
支払日1月11日3月11日5月11日7月11日9月11日11月11日
※支払日が土日祝祭日にあたる場合、直前の金融機関営業日が支給日となります。

※2か月分をまとめた金額が年に6回支給されます。

6.受給後の報告義務

 受給者全員が毎年8月中に「現況届」を提出します。提出がない場合は11月以降の手当が受けられなくなるので注意が必要です。また、2年間提出しないと受給資格がなくなります。

郵送で「現況届」のお知らせとともにスケジュールが同封されているので、最優先事項として必ず内容チェックします。下記の書類を持って、請求者本人が窓口で手続きを行います。

  • 現況届
  • 児童扶養手当証書
  • 本人確認書類
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那覇市では平日来れない方のために、1日だけ日曜開庁してました!

児童扶養手当についてよくあるQ&A

よくある疑問についてまとめましたので、参考になさってください。

詳細についてはお住まいの市区町村役場の窓口にて、ご確認をお願いいたします。

受給の検討、受給中の方

Q1.児童扶養手当を受給できる具体的な条件はなんですか?

【A1.】以下、3つの要件を詳しくみていきます。

1.受給対象者

  • 子どもを一人で養育している母親、または父親。
  • 親に代わって子どもを養育している人(祖父母や親戚など)

2.対象となる家庭状況

下記のいずれかの条件に1つでも当てはまる場合、手当を受給できます。

  • 父母が離婚している。父または母が死亡している。
  • 父または母が重度の障害を持っている。
  • 父または母の生死が不明。
  • 父または母が長期間にわたって拘禁されている(おおむね1年以上)。
  • 父または母が未婚であり、養育をしている。
  • 子どもが遺棄されている場合や父母が養育できない状況にある。

3.その他の要件

  • 受給者と子どもが日本国内に住所を持っていること。
  • 子どもが婚姻関係にないこと(法律上の結婚の有無を問わず)。

Q2.児童扶養手当を受けられる期間はどのくらいですか?

【A2.】

  • 18歳に達する年度の3月31日までの子ども(例:2024年3月31日までに18歳を迎える子ども)。※ただし、その子どもが婚姻関係を持っていないこと。
  • 重度の障害を持つ子どもの場合、20歳未満まで支給されることがあります。

Q3.児童扶養手当はオンライン申請が可能ですか?

【A3.】現状、児童扶養手当のオンライン申請は自治体によって対応がことなります。

 マイナンバーカードをお持ちの方は、マイナポータルからオンライン申請が可能かどうか確認できます。「マイナポータルでできる子育て関連手続」と検索すると、デジタル庁公式ページにて、調べ方の詳細が記載されています。

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かなり便利になってます!!!!

Q4.申請日から受給通知書が届くまでどれくらい時間がかかりますか?

【A4.】児童扶養手当の申請から受給通知書が届くまでには、通常1〜2か月程度の時間がかかるとされています。

具体的なスケジュールを例に出します。

2024年11月5日(金)に申請書類を集めて申請、窓口で受理されるとします。児童扶養手当は申請月はもらえないため、申請日の翌月つまり2024年12月分からの支給になります。

受給通知書を受け取ったあと、実際の支給が開始されます。

今回の場合だと、最短で2025年1月11日(※今回は11日が土曜日にあたるので、登録金融機関の直前の営業日)に支給対象月の12月分のみ、口座に支払われます。

※時期や役所の状況や申請者の状況により支給開始月が遅れる場合もあります。申請時に合わせて「支給開始月の目安」を聞いておくと良いでしょう。支給開始のお知らせは書面にて郵送されます。

Q5.手当を受給した後に年に1回提出する必要がある書類はなんですか?

【A5.】年に1回、8月1日~8月31日までの間に提出義務があるのが「現況届」です。

現況届の主な内容

  • 受給者の状況確認:就労状況や収入の変動について。
  • 児童の状況確認:同居の有無や生活状況の変化について。
  • 扶養義務者の情報:同居している親族の氏名、続柄、収入状況について。
  • 養育費の受給状況:前年度に受け取った養育費の額及び、取決めや実際の受給状況。
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現況届の紙を紛失した場合、窓口でもらえるよ!
困ったら早めに相談してね!

他の支援制度との併用に関して

Q6.児童扶養手当は児童手当との併用は可能ですか?

【A6.】可能です。

2つの手当は目的がそれぞれことなります。

  • 児童扶養手当ひとり親家庭など、父または母と生計を共にしていない児童を育てている人に支給される手当です。
  • 児童手当日本国内に住む高校生までの児童を育てている家庭に支給される手当です。

Q7.児童扶養手当は生活保護との併用は可能ですか?

【A7.】可能です。

ただし、児童扶養手当も「収入」と扱われます。そのため実際には児童扶養手当を受給しても最終的に受け取る生活保護費がその分減額されることになります。定められた最低生活費の基準を超えることはないということです。

Q8.児童扶養手当は特別児童扶養手当との併用は可能ですか?

【A8.】可能です。

2つの手当は目的がそれぞれことなります。

  • 児童扶養手当ひとり親家庭など、父または母と生計を共にしていない児童を育てている人に支給される手当です。
  • 特別児童扶養手当精神または身体に障害を持つ20歳未満の児童を養育している人に支給される手当です。

併用して受給しても、お互いの手当の支給額には影響しません。ただし、生活保護との兼ね合いをみるとやはり特別児童扶養手当も「収入」として扱われます。

その他

Q9.子ども(高校生)がアルバイト収入を得た場合、手当は減額されますか?

【A9.】減額されません。

 児童扶養手当は、扶養義務者の所得(※扶養義務者が複数人いる場合は、所得が一番高い人)によって支給額が決定されます。申告は必須ですが、基本的に子ども自身の収入は所得制限の対象にはなりません

 ただし、子どものアルバイト収入が236万円を超えた場合、手当の受給資格に影響が出る可能性があります。詳細については、最寄りの市区町村役場への確認をお勧めします。

体験談、まとめ

 私の母親世代(昭和中期生まれ?)では「母子手当」を受給していることを知られたくない、といった雰囲気があったようです。

 決してもらえるのが当たり前、ではないけれど。実際は無いと生きていけない、有ることでようやくギリギリラインを生きていける、といった家庭が多いのではないでしょうか。

 最新のデータ(令和3年度全国ひとり親世帯等調査/厚生労働省)によると、日本のひとり親家庭の平均年間収入は母子世帯が父子世帯の約半分です。

  • 母子世帯:平均年間収入は約243万円。
  • 父子世帯:平均年間収入は約420万円。

ちょっと脱線しますが、「平均年間収入は約243万円」の月収がどのくらいなのか見てみましょう。

  • 【月収のみの場合】

    年間収入243万円を12ヶ月で割ると、月収はおおよそ20.2万円になります。

  • 【年2回のボーナス支給がある場合】

    ボーナスがおおよそ34.7万円、月収はおおよそ17.3万円になります。

あくまで月収なので、ここからさらに社会保険料・所得税・住民税と引かれて、手取り額はもう少し少なくなっていきますね・・・( ;∀;)

これは沖縄県で見ると一般事務職の正社員の相場のように感じます。小さい子どもを持つシングルマザーは思うように働けないことも往々にしてあるため、正社員での勤務が難しくパートタイマーやアルバイトで生活を賄っている家庭は非常に多いです。しくしく。

ご紹介遅れましたっ(;’∀’)
私は沖縄生まれの沖縄県民です!

 さて。今回は児童扶養手当についての情報をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?手続きや条件など、最初は不安に感じることも多いかもしれません。しかし、こうした支援を活用することで、経済的自立への一歩を踏み出す手助けとなるはずです!

 ひとつ、ひとつ積み重ねていきましょう。

 読者さまご自身やお子さんの未来を築いていくための力を得られるよう、引き続き役立つ情報を発信していきます。日々の生活の中での不安や疑問が少しでも和らぎ、前向きな気持ちを持てるよう、ブログ記事を通してサポートできれば嬉しいです。

 経済的自立を目指している皆さんを心から応援しています。困難な時こそ、適切な支援を受け、共に乗り越えていきましょう。今後もぜひ情報をチェックして、安心して生活を支える力をつけていってください☆彡